書きたいことを書きたいだけ

書きたいことを書きたいだけ書くブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

夏目漱石『彼岸過迄』の感想

彼岸過迄 (新潮文庫) 作者:漱石, 夏目 新潮社 Amazon 前半は謎が物語を引っ張る。額にほくろのある正体不明の男を調査するなんて、まるっきり探偵小説のノリだ。蛇の頭が彫られたステッキとか、文銭占いでの奇妙なお告げとか、怪しげな小道具も雰囲気を盛り…

映画「ワイルド・ワイルド・ウエスト」の感想 やりたい事は分かる

ワイルド・ワイルド・ウエスト 特別版 [DVD] ウィル・スミス Amazon スチームパンクな西部劇で、でこぼこコンビ大活躍!というやりたい事は分かるんだけど、どうも乗り切れない。 登場人物に魅力を感じなかった。特にウィル・スミスは「インデペンデンス・デ…

夏目漱石『吾輩は猫である』感想

吾輩は猫である (角川文庫) 作者:夏目 漱石 KADOKAWA Amazon 超有名だけど楽しむためのハードル高そうだなあ、という印象を持っていた。というのも「エリートの高級な皮肉の話」というイメージがあったから。 実際に読了して、基本的にはイメージどおりだっ…

ネタばれあり『平成狸合戦ぽんぽこ』感想 必ず泣く

ネタばれあります! 平成狸合戦ぽんぽこ [DVD] ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 Amazon ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ フィクションで泣くことはほとんどないんだけど、本作は観るたびに泣く。悲しい一辺倒の話より、世の中悲しいことだらけだけど…

『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』の感想 悪魔の怖さと人間賛歌

荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書) 作者:荒木 飛呂彦 集英社 Amazon 荒木先生が好きなホラー映画について語る本。深く批評するというよりは軽妙なトークといった感じで、読んでいて楽しい。 気になったのが「悪魔が一番怖い」というところ。 とい…

ドラマ「かまいたちの夜」感想 正直わけが分からない

ネタばれあります! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2002年に制作されたドラマ「かまいたちの夜」を観た。昔観た時に、よく分からん話だと思った記憶があった。改めて、本当にわけが分かりません。 まず第一に、実は内山理名は藤原竜也のイマジナリーフレン…

夏目漱石『道草』感想

道草 (新潮文庫) 作者:漱石, 夏目 新潮社 Amazon 島田の態度がだんだんデカくなって、しまいには金を貸すのが当然だ、貸さない方がおかしい、みたいになるのは読んでて腹が立った。健三はそんな島田に会うのが嫌でたまらないのに何回も会ってしまう。そして…

大岡昇平 『野火』 感想

野火(新潮文庫) 作者:大岡 昇平 新潮社 Amazon その時変なことが起った。剣を持った私の右の手首を、左の手が握ったのである。 大岡昇平著 『野火』 改版,新潮社,1987,p.131 法律は海の彼方だ。モラルも常識も熱帯の森の中で腐り果てている。そんなフィ…

SF映画「トータル・リコール」感想

トータル・リコール [Blu-ray] アーノルド・シュワルツェネッガー(屋良有作・玄田哲章) Amazon ネタばれあります! www.youtube.com 15年ぶりくらいに観たけど、こんなに面白かったっけ? 火星の古代遺跡とか、おっぱいが3つの娼婦とか、いかにもB級なアイデ…

昨年やったこと、今年やりたいこと

昨年やったことと、今年やりたいことのメモです。 1.日本史の勉強 2.数学の勉強 3.英語の勉強 4.本を読む 5.ブログを書く 1.日本史の勉強 昨年の1月、すごく勉強がしたくなった。 mura-sou.hatenablog.com その後、若干波はあったけど、わりと勉強できたし、…