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キッチュで黄色の未来 映画『フィフス・エレメント』感想

世界観もキャラも音楽も、やたら好きな映画。

普通、SF作品の未来世界って、その作品が作られた時代が反映されている。例えば80年代のSF小説を読むと、21世紀には日本企業が世界を牛耳っていて、ミスタ―カトウがアメリカ人の主人公の上司だったりする。作品が作られた時代の延長線上の未来だ。

対して本作の未来世界は、何がどうなればあんな世界になるのか、まったく想像できない。それは、この未来世界が100%リュック・ベッソンの脳内未来だからだ。そこが良い。キッチュで、黄色の、リュック・ベッソンの23世紀が最高に魅力的なんです。

本作のブルース・ウィリスはやたらにカッコいい。特にタクシーのバックミラー越しにリー・ルーをちらっと見るシーンは惚れる。ゲイリー・オールドマンの本当にわけ分からん髪型と服装、チョビ髭も、一周回ってカッコいい。焦るとタールみたいなどす黒い汗が額から流れてくるんだけど、特になんの説明もないことにしびれる。クリス・タッカーのバキバキテンションも最高。(ミラは眉毛がなくて少し怖い!)

あと本作を象徴するあの曲。他のどんな曲にも似ていなくて、一度聴いたら忘れられない。宇宙人のオペラってこんな感じなんだと素直に納得させられる。映画音楽として名曲だと思う。エンディング曲”Little Light Of Love”も目立たないけどいい曲。

画面の情報量が多いから何度も観たくなる。いやはや好きだ。

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