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「機動警察パトレイバー2 the Movie」感想 メロドラマとして

 

ネタバレあります! 

柘植学校での出来事については、どんな結末になるかは二人とも分かっていたはずで、だからこそ、その出来事の「抑えがたさ」「ままならなさ」が強調される。
結果、しのぶさんは昇進の道から外された。キャリアに消せない傷がつき、警察組織中に醜聞が知れ渡った。でも、それは覚悟の上だったのだろう。

 

攻撃ヘリで東京を爆撃する、その決起の前夜、柘植がしのぶさんに連絡してくる。
容疑者を逮捕するためであれば応援を求めるべきだけど、彼女は誰にも連絡しない。
一人で会いに行ったのは、警察官という立場を捨てているのだと思う。

 

しのぶさんは拳銃を携えていた。柘植を止めるつもりだったのだろう。
だけど、本当はどうするのか、どうしたいのか、彼女自身にも分からなかったんじゃないか。
かつてそうしたように、柘植について行くことさえあり得たのではないかと思う。

 

そんなぎりぎりの彼女を、後藤隊長が救う。
しのぶさんの母親が後藤隊長に連絡したようだけど、実は前もって手を打ってたんじゃないかな。

この映画では後藤隊長の優しさもすごく印象に残る。いつもしのぶさんを気にかけている。

 

しのぶさん、刺し違えても、なんてのはごめんだよ。彼を逮捕して必ず戻るんだ。俺、待ってるからさ。

出典 「パトレイバー2 the Movie」

 

最後の作戦の前、そう声をかける。しのぶさんはそれには応えない。

作戦後、逮捕した柘植と一緒にいるしのぶさんを見て、後藤隊長は彼女がまだ柘植を愛していることを知る。結局俺には第2小隊のメンバーだけか、と呟く。

 

でも、気持ちは彼女に伝わっているはずだ。

彼女の中で、柘植への思いは一生消えないだろう。だけど、映画が終わったあと、後藤隊長との関係もこれまでどおりではないと思う。

 

 ↓1作目についても感想書いてます。ネタバレあります。

mura-sou.hatenablog.com

 

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