書きたいことを書きたいだけ

書きたいことを書きたいだけ書くブログ

映画「キャリー」(1976) 感想 最悪の状況を期待する自分に気づく

 

!ネタバレあります!

 

キリスト教の狂信的信者の母親に育てられた高校生のキャリー(シシー・スペイセク)は、同級生からいじめを受けている。

 

高校最後のプロムパーティの夜、豚の血を浴びせられるという嫌がらせに彼女の怒りは頂点に達し、目覚めた超能力によってクラスメイトを皆殺しにする、という話。

 

 

・・・

 

 

プロムでベストカップルに選ばれたキャリーは、表彰のステージで頭から豚の血をかけられ、遂にキレてしまう。

 

本当に幸せそうなキャリー。その頭上の梁に、豚の血がなみなみと入ったバケツがセットされている。

やめてあげて!と思いながら、最悪の状況を見たがっている自分に気づかされる。

早くぶちまけろとぞくぞくしている自分がいる。

 

キャリーのプロムへの参加を計画したスーは、それが彼女のためになると思っていたのに、全く裏目に出てしまった。

キャリーの事を心配してくれていた先生も、関係なく殺されてしまう。

善意の人も救われない、不条理さがよい。

 

プロムのシーンがクライマックスで、後は野となれ・・・で映画が終わればまだ爽快感があると思うんだけど、終わらない。

キャリーは虐殺の後、とぼとぼと歩いて家に帰り、お風呂で一人血を洗い流す。すごく可哀そうだった。

 

 

・・・

 

 

虐められているキャリーの消え入りそうな雰囲気とか、シシーの演技がすごい。

プロムのシーンだと本当にかわいいし。

 

他にも演技が上手な人ばかりで、いつも赤いキャップをかぶっている、虐めグループの女の子がいるんだけど、人を小馬鹿にする笑い方はマジでムカついた。

 

キャリーの母親の狂気もすごくて、どこかで見たことあると思ったら、ツイン・ピークスの製材所の奥さんでした。

 

面白かった!

 

mura-sou.hatenablog.com